AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する

来ない明日


 あの子は周りから可哀想だと思われている。
 笑顔の可愛い、夢と希望に溢れた子だと。

 だがそれは本当か?

 子供に希望を持っているのは大人で、
 子供が絶望を持っているなど思いはしない。

 もし、彼等に私のした事がばれたなら、
 彼等は私を極悪非道、最悪の殺人者だと詰るだろう。

 けれど私は気になどしない。
 望んだのは、他の誰でも無い、

 あの子。

 気付かない彼等の偽善を嘲笑ってやろう。
 子供は希望で溢れているのだなどと思い込んでいる、
 彼等の偽善を。


 『いつも笑顔で挨拶してくれて……』
 『あの日も元気にうちの子や他の子達と遊んでいたんですよ』
 『どうしてあの子がこんな目に……』
 『こんな事をするなんて……許せない!』


 その笑顔は、絶望を隠す仮面。
 元気なふりで、無邪気なふりで、大人達の偽善に答える。

 死は彼女の希い。
 死は彼女の望み。

 その原因をつくったのは、他の誰でも無い、
 『大人』である、彼等。


 そして世界は今日も、
 大人達の偽善で塗り固められてゆく。